2025年にKBS2で制作されたドラマ『Kick Up!(キックアップ)/キキキキ』(킥킥킥킥)の挿入歌(OST)を徹底紹介。 チ・ジニ、イ・ギュヒョン、ペク・ジウォン、イ・ミンジェ、チョン・ヘヨンらが出演した本作はベテラン俳優と人気プロデューサーがタッグを組んで新たに立ち上げたコンテンツ制作会社を舞台に繰り広げられる笑いと共感のシットコム系オフィスドラマです。タイトルの「킥킥킥킥(キキキキ)」は韓国語でクスクスと笑う声を表す擬音語で、コメディ作品らしいユニークな名称となっています。
あなたはどの曲が心に残っていますか?
もくじ
- 1 『Kick Up!(キックアップ)/킥킥킥킥(キキキキ)』オリジナルサウンドトラックの曲目
- 2 can’t be blue (캔트비블루) – Magic Lily(상사화)
- 3 Byun Min Seok(변민석) – Can I Love You(사랑해도 될까요)
- 4 희진(HeeJin) (ARTMS), Chan (찬) – love me too
- 5 이원석 (Lee Wonseok) (데이브레이크) – Kick Up!
- 6 『Kick Up!(キックアップ)/킥킥킥킥(キキキキ)』の予告編
- 7 基本情報
- 8 あらすじ(ネタバレなし)
- 9 主要キャスト・役柄とプロフィール
- 10 放送・視聴方法
- 11 評判・視聴率・反応
- 12 関連情報・制作スタッフ
『Kick Up!(キックアップ)/킥킥킥킥(キキキキ)』オリジナルサウンドトラックの曲目
02. Byun Min Seok(변민석) – Can I Love You(사랑해도 될까요)
03. 희진(HeeJin) (ARTMS), Chan (찬) – love me too
04. 이원석 (Lee Wonseok) (데이브레이크) – Kick Up!
※順次追加予定
can’t be blue (캔트비블루) – Magic Lily(상사화)
can’t be blue (캔트비블루) – Magic Lily(상사화)
Byun Min Seok(변민석) – Can I Love You(사랑해도 될까요)
Byun Min Seok(변민석) – Can I Love You(사랑해도 될까요)
희진(HeeJin) (ARTMS), Chan (찬) – love me too
희진(HeeJin) (ARTMS), Chan (찬) – love me too
이원석 (Lee Wonseok) (데이브레이크) – Kick Up!
이원석 (Lee Wonseok) (데이브레이크) – Kick Up!
『Kick Up!(キックアップ)/킥킥킥킥(キキキキ)』の予告編
『킥킥킥킥(キキキキ)』の予告動画です。
基本情報
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放送期間・放送枠: 2025年2月5日から3月13日まで、KBS2の水木ドラマ枠(毎週水・木曜)で放送。初回は21時50分から放送開始されましたが、第7話以降は22時50分に放送時間が変更されています。
全12話、各回約60分のミニシリーズです。
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ジャンル: シットコム(シチュエーションコメディ)、オフィスコメディ。KBSがシットコムを手掛けるのは約8年ぶりで、この点でも放送前から注目を集めました。
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制作: 脚本はチョン・スヒョン、ナム・ウンギョン、チョン・ヘヨンの共同執筆。演出(監督)はク・ソンジュンが担当しました。制作会社はDK E&MとIKKLEエンターテインメントで、主演のチ・ジニ所属事務所も制作に参加しています。
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公式サイト: KBS公式サイト内に番組ページがあります。
またKBS WORLD TVでも番組紹介や視聴者向けイベント情報が公開されました。
あらすじ(ネタバレなし)
かつて映画で観客動員数1,000万人を記録する大ヒットを飛ばした“国民俳優”チ・ジニと、かつて業界を席巻したスターPD(プロデューサー)のチョ・ヨンシクが再起を期して共同でコンテンツ制作会社「킥킥킥킥(キキキキ)カンパニー」を設立します。彼らはYouTubeチャンネルの登録者数300万人を目標に掲げ、新しいコンテンツ作りに奮闘します。
過去の栄光や挫折を背負いつつ、現実と向き合いながらも前向きに挑戦を続ける二人。その奮闘を通じて、会社の仲間たちと共に笑いあり涙ありのエピソードが展開されていきます。
華やかな過去から離れた中年コンビが現代のデジタル業界で悪戦苦闘しつつも成長していく姿がコミカルに描かれ、視聴者に共感と笑いを届ける作品です。
主要キャスト・役柄とプロフィール
『キキキキ』の主要キャスト陣。ベテラン俳優から新進気鋭の若手まで幅広い俳優が出演しています。
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チ・ジニ – (役名:チ・ジニ)「キキキキカンパニー」共同代表を務める主人公。劇中でも本人と同名のチ・ジニという国民的人気俳優の役柄で、かつてはドラマやバラエティで大活躍したオールラウンダーでしたが、投資詐欺に遭い作品の連続失敗で没落してしまった過去を持ちます。現在は会社経営者として地に足の着いた日々を送りつつ、新たな挑戦に乗り出す人物です。
**俳優チ・ジニ(1971年生まれ)**自身は『宮廷女官チャングムの誓い』や『トンイ』など多くの人気作に出演してきたベテランで、本作でシットコム初挑戦となりました。 -
イ・ギュヒョン(イ・キュヒョン) – (役名:チョ・ヨンシク)「キキキキカンパニー」共同代表。デビュー作で歴代級の視聴率を叩き出した伝説のスターPDでしたが、不祥事や業界競争に敗れて挫折し、現在はジニと共に会社を切り盛りしています。
**俳優イ・ギュヒョン(1983年生まれ)**は舞台出身で、『賢い監房生活(プリズン・プレイブック)』や『秘密の森』などで存在感を示した実力派です。本作ではコミカルな掛け合いでチ・ジニと黄金コンビぶりを発揮しています。 -
ペク・ジウォン – (役名:ペク・ジウォン)「キキキキカンパニー」専属セラピスト。社員たちのメンタルケアとパフォーマンス向上を担う心理カウンセラー的存在です。一度は俗世を離れお寺で修行生活を送った経歴を持つ個性派で、独特の雰囲気と穏やかな物腰で疲れた心身を癒やします。
**女優ペク・ジウォン(1973年生まれ)**は『熱血司祭』や『一度行ってきました』など数多くのドラマで名脇役として活躍しており、本作でもユーモラスな魅力を放っています。 -
イ・ミンジェ – (役名:イ・ミンジェ)「キキキキカンパニー」の新米PDで若手エリート社員。MZ世代(ミレニアル・Z世代)を代表する仕事人間で、豊かな想像力と行動力を持ちながらも冷静で論理的な性格の持ち主です。会社の未来を担う存在として奮闘し、年長の代表たちにも物怖じせず意見を述べます。
**俳優イ・ミンジェ(2000年生まれ)**は近年登場した若手で、『クラッシュ・コース(イルタ・スキャンダル)』などに出演経験があり、本作で本格的な主要キャストに抜擢されました。 -
チョン・ヘヨン – (役名:ワン・ジョヨン)「キキキキカンパニー」のチーフ放送作家。日中はバラエティ番組の放送作家として企画・台本を担当し、夜は19禁ロマンスファンタジー小説を書くという二重生活を送るユニークな人物です。鋭い直感と柔軟な発想で数々のトラブルを乗り越え、会社の「逆転の切り札」的な存在にもなっていきます。
**女優チョン・ヘヨン(1994年生まれ)**は新人に近く、本作がコメディ初挑戦の作品となりましたが、自然体の演技と繊細な感情表現で視聴者の共感を得ました。
そのほか、チョン・ハンソル(ノ・インソン役)やキム・ウンホ(カン・テホ役)、チョン・ソヨン(カ・ジュハ役)、ペク・ソンホ(イ・マーク役)、イ・セジュン(マイケル役)など、キキキキカンパニーの個性豊かな社員や関係者を演じるキャストが揃っています。
主要キャストの多くは劇中のキャラクター名が本人の名前と同じか似ており(チ・ジニ役=チ・ジニ本人など)、俳優が自らのイメージを投影した設定となっている点もユニークです。
放送・視聴方法
韓国国内: KBS2での地上波放送のほか、韓国のオンライン動画サービスWavveで見逃し配信が行われました(KBS公式YouTubeでも予告編やメイキング映像を公開)。
またKBS WORLDを通じて海外向けにも放送されており、KBS WORLDでは本放送の約1~2週遅れで毎週月・火曜21:50(韓国時間)に字幕付き放送が実施されています。
日本および国際配信: 日本では放送当初、公式配信が未定でしたが、その後U-NEXTでの独占配信が決定し、2025年3月から見放題配信が開始されています
(※2025年3月17日時点の情報)。この他、Rakuten VikiやKocowa、OnDemandKoreaといった国際向けの配信プラットフォームでも英語字幕付きで視聴可能です。
Vikiでは韓国での放送とほぼ同時期に各話が公開され、日本を含む一部地域から視聴できます(※地域制限あり)。
なお、DVDやBlu-rayのリリース情報は2025年3月現在発表されていません。最新の配信状況は各配信サービスの公式サイトをご確認ください。
評判・視聴率・反応
本作は視聴率的には厳しい戦いとなり、韓国での地上波放送では初回2.1%の視聴率からスタートしたものの、以降は回を追うごとに急落しました。第4話で早くも0%台に突入し、第7話ではついに**自己最低となる0.4%**を記録。これは同時間帯の地上波・総合編成チャンネルの番組中で最下位となり、なんと他局SBSで放送されたドラマ再放送(視聴率1.1%)にも及ばない数字でした。
KBSはテコ入れ策として第7話から放送時間を従来の21:50から22:50へ繰り下げ、「MZ世代の若年層視聴者を狙った新たな試み」と説明しましたが、この変更も功を奏しませんでした。
最終的に第11話で0.4%、最終第12話で0.3%という近年稀に見る低視聴率で幕を閉じ、2020年のKBS2ドラマ『Welcome』が持っていたプライムタイムドラマ最低視聴率記録を更新する事態となりました。
視聴率低迷の背景には、放送前の期待に反して内容が視聴者の心を掴めなかった点が指摘されています。タイトルが意味する「笑い」を十分に提供できず、「笑えない状況」と報じるメディアもありました。
実際、第7話までに俳優チ・ジニとイ・ギュヒョンの男性同士のキスシーンが予告で公開され話題を集めるなど仕掛けもありましたが、一時的な注目にとどまり視聴継続には繋がりませんでした。ドラマ後半ではブロマンス要素や社内恋愛など多彩なエピソードが展開されましたが、それでも固定視聴者離れを食い止めるには至らず、結果的に視聴率は最後まで1%を超えることなく苦戦のまま終幕しています。
一方で出演者の演技や意欲自体は評価する声もあります。特にチ・ジニとイ・ギュヒョンという演技派二人の掛け合いは「絶妙なテンポで面白い」と一部視聴者から好評を得ました。また新人のチョン・ヘヨンについては「初のコメディ挑戦ながら自然な演技で今後に期待」との反応も見られました。
制作側も「疲れた日常に少しでも楽しさを届けられたならやりがいがある」とコメントしており、新たな試みに懸けた意欲はうかがえます。しかしながら全体としては脚本の練り込み不足やターゲット層の不明瞭さを指摘されるなど、厳しい評価が多く寄せられたのも事実です。
関連情報・制作スタッフ
『キキキキ』の脚本を担当したチョン・スヒョン、ナム・ウンギョン、チョン・ヘヨンの3氏は、本作のためにシットコム的な笑いと現代的な風刺要素を盛り込んだ新規脚本を執筆しました。ク・ソンジュン監督(演出)はこれまでKBSのバラエティ番組やドラマスペシャルなどを手がけており、本作で連続ドラマの演出に初挑戦しています。
撮影は2024年8月頃から開始され、ソウル市内のスタジオセットやロケ地で行われました。制作発表会は放送開始日の2025年2月5日にオンラインで開かれ、主要キャストと監督が出席しています。
公式コンテンツ: KBS公式サイトでは各話のあらすじやスチール写真、メイキング映像などが公開されています。またKBSドラマ公式SNSではメインポスターやキャラクターポスターが公開され、視聴者イベントとしてレビュー投稿キャンペーンも実施されました。さらに、KBS WORLD Radioのニュースでも制作秘話や俳優陣のコメントが取り上げられ、グローバルな宣伝展開が図られました。
関連トリビア: 劇中で登場する「킥킥킥킥カンパニー」はYouTube上で架空の公式チャンネルを持つ設定で、実際にKBS公式YouTubeでは劇中企画にちなんだ短編動画が投稿されるというクロスメディア的な試みもなされています。俳優たちも放送終了後にSNSで撮影の裏話やオフショットを公開し、作品への愛着を示しました。
主要キャストが全員自分の名前(もしくは似た名前)の役を演じるというメタ的な要素について、チ・ジニはインタビューで「自分自身を客観視する不思議な体験だった」と語っています(※KBS公式インタビューより)。こうした実験的な要素も含め、**『킥킥킥킥(キキキキ)』**はKBSが新境地を開拓しようとした意欲作として記憶されることでしょう。