「クリミナルマインド シーズン17」もシーズン16と同様、全10エピソードと短め。BAUのエリートプロファイラーたちが、これまでで最大の脅威であるイライアス・ボイトと対決する。
キャストはパジェット・ブリュースター(プレンティス役)、ジョー・マンテーニャ(ロッシ役)、AJ・クック(JJ役)、カーステン・ヴァングスネス(ガルシア役)、アイシャ・タイラー(タラ役)、アダム・ロドリゲス(ルーク役)等おなじみのメンバー構成で、 『フライデー・ナイト・ライト』のベテラン であるザック・ギルフォードが前述のイライアス役を演じている。また、タイラー・グリーン役のライアン=ジェームズ・ハタナカも続投。
もくじ
クリミナルマインド シーズン17/全エピソード
エピソード1:ゴールドスター
”シカリウス”ことエリアス・ヴォイトが逮捕されてから 2 週間。ダグラス・ベイリー副局長の死を自分のせいだと思い悩みつつも仕事に没頭していたプレンティスは「ゴールド スター」に関係する可能性のある事件を探し始める。その 1 つは国中で人々を殺害し、目をえぐり出し、5 つの星が刻まれた弾丸の形をした名刺を残している凄惨な連続事件。プレンティスは司法省が秘密にしようとしていた、政府の訓練を受けたならず者の暗殺者「ゴールドスター」の仕業ではないかと疑っている。
場面は過去にさかのぼる。FBI 長官レイ・マディソン(クラーク・グレッグ)がヴォイトを尋問室に連れてきたのは、連邦捜査官を誘拐した罪で最高警備の 15 年間を過ごし (5 年後に仮釈放のチャンスあり)、シカリウスとして行った2つの殺人について起訴されない代わりにゴールド スターについて知っていることを話して逮捕に協力するという司法取引をするためだった。
事件の唯一の生存者の状態を見て、BAU はしぶしぶタイラー・グリーンに協力を要請する。シカリウスに関する知識と軍人としての経歴から、タイラーはこの事件のコンサルタントとして起用されることとなる。
グリーンは彼らがゴールド スターを殺すために派遣されたストライク チームの一部であり、今起こっていることは報復に過ぎないのではないかと疑っている。マディソン長官は BAU と会い、ゴールド スターを捕まえるつもりならプレンティスの怒りを買ってでも、ヴォイトと協力する必要があると宣言する。しかしロッシはヴォイトに失敗をさせて有利に利用しようと計画する。
エピソード2:感染
ルイスとグリーンはストライクチームが使用しているオフィスビルを張り込むが、何の成果も得られない。ウィルソンが監視に来た後、グリーンはトイレに行くと言って車を出る。社内ではルイスとウィルソンの口論が始まる。
グリーンはトイレに行くふりをして密かにビルを調査し、「セバスチャン・ガスパー」のパスポートを発見するが、車に戻ってもルイスとウィルソンには何も告げない。その後は何も得ることなく一昼夜の張り込みを終了。
プレンティスとロッシは、被害者が目をくり抜かれる事件が起きたユタ州へ調査に向かう。プレンティスはヴォイトに頼らざるを得なかった恥ずかしさから、ゴールド スターについてヴォイトが知らない何かを見つけようと必死で、ユタ州の事件はゴールド スターと関係があるはずだと強く主張する。ロッシは最終的に彼女を説得して思いとどまらせる。彼らは犯人が虐待的なリハビリ施設の患者であり、そこで働いていた元職員たちに対して報復をしているということを突き止める。
JJ はヴォイトに尋問しに行くが、シカリウスであることを認めさせようとしていることに気付いたヴォイトは途中から話すのを拒否し、弁護士に彼女を近づけないように命じる。アルベスがJJの代わりに行き、社会的感染について「かつては誰かに命を奪うよう説得するのは難しかったが、今はそうではない」というヴォイトの言葉から、ゴールド スターが嘘を信じるように訓練された陰謀論者であることに気付く。
アルベスとヴォイトの対話はスムーズに進んでいるかに見えた。しかしヴォイトがアルベスに耳打ちした”ある秘密”がアルベスを激高させ、暴れたアルベスはその場を追い出される。その後ヴォイトは JJ に「社会的感染者」は他に誰がいるのかと嘲りながら尋ねる。
※アメリカ心理学会による「社会的感染」の定義は「 群衆やその他の種類の社会的集合体を通じて、ある構成員から別の構成員へと行動、態度、感情が広がること 。」
エピソード3:ホームシック
ロッシとルイスが、新しく引っ越してきた人々が襲われる未捜査の事件に取り組む一方、チームの残りのメンバーはゴールドスター問題に取り組む。プレンティスは、BAU チームのメンバーのディープフェイクポルノを含むダークウェブ サイトの存在を彼らに秘密にしていたことをアルベスに告白し、誰にも言わないように懇願する。
エリアスは協力を続ける前に妻と娘たちとの面会を要求する。JJ とアルベスはヴォイトの妻子の隠れ家へ車で向かうが、JJ はアルベスにダークウェブ サイトについてはすでに知っていたが調べたことはなかったと告白する。
ヴォイトの妻シドニーを説得する試みはうまくいかず、シドニーは自分たちの生活がどれほど悪化したかを嘆き、自分から多くの秘密を隠していた男に会うことを拒否する。しかし、長女が自殺傾向にあるのを知って心境が変わり、協力することを決意。面会の際のコミュニケーションに関しては自分の条件を設定する。
プレンティスは、かつての隣人ブライアン・ギャリティがシカリウス事件に関する情報を漏洩していることを知り、彼がどこから情報を得ているのかを突き止めようと決意する。ギャリティは当初、彼女を手伝うことを躊躇していたが、局長がヴォイトと交わした取引を知る。しかしプレンティスが局長と対峙すると、ギャリティは何者かに襲われる。プレンティスが現場に駆け付けると、あろうことかブライアンは救急隊員に、プレンティスに襲われたと噓の証言をする。
一方グリーンは、ストライクチームの資金として使われたエスクロー口座を管理していた元同僚の歩兵、セバスチャン・ガスパーのもとに押し掛けるが、ガスパーはそれが政府の作戦ではないこと以外は何も知らないと告白する。しかし、グリーンは密かに彼の携帯電話を複製し、かつての闇ハッカー「ブラック・クイーン」の肩書を持つガルシアに暗号解読を懇願する。同様にアルベスは、メディアとの連絡係である彼女のために、ダークウェブ サイトの内容は主に彼女のディープフェイク ポルノであることを JJ に打ち明ける。JJはショックを受けたが、最終的にサイトを精査することにする。
エピソード4:盲目の王国
ヴォイトは面会にあたってシドニーが提示した条件に同意し、子供たちの不安を鎮めようと試みる。ストレスで退行していた次女はヴォイトに抱き着くが、長女は彼にナイフを突きつける。ヴォイトは娘がシカリウスの真似をし始めていることに気づく。ヴォイトは長女が闇に落ちる前にBAUに助けを求めようとするが、アルベスは彼女が成人したら他の全員を追跡するのと同じように彼女を追跡すると主張する。
ガルシアは電話の暗号解読を拒否し、グリーンにBAUに直接報告するよう促した。プレンティスは犯していない罪で逮捕されたことで動揺し、違法に取得した情報であることを承知でガルシアに暗号解読を命じた。
ギャリティはプレンティスに電話をかけ、「ゴールド スター プログラム」の存在を打ち明け、プレンティスはショックを受ける。彼はさらに調査すると約束して電話を切ったが、プレンティスは殺されるのではないかと心配した。「ゴールド スター」は実際には未知の組織によって運営されているプログラムであり (ただし、グリーンはガスパーの警告に基づいて、政府ではなく民間の軍事会社であると疑っている)、エイデンを含むスチュアート ハウスの 5 人の患者が参加者であり、攻撃チームによって排除される予定でした。
ルイスとロッシは、ネバダ州で元保安官数名が殺害された事件を捜査する。彼らのバッジが盗まれていたことから、この事件はゴールドスターと関係があるかもしれないと考える。
彼らは以前捜査したユタ州の事件が、元保安官らがかつてスチュアート ハウスで働いていたことから、実はゴールドスターと関係があることに徐々に気付く。また、この犯人たちも復讐のために行動していることから、複数の「ゴールドスター」が存在する可能性が見えてくる。
ガルシアは携帯電話の暗号を解読し、5つのストライクチームに対してスチュアート ハウス職員 5 人のうち の1 人を殺すという任務が与えられていることを発見する。その 5 人のうちの 1 人は、ユタ州で亡くなった未解決の容疑者だった。しかしスチュアート ハウスに関する記録が残されていないため、唯一の手がかりは彼らと連絡を取ったヴォイトだけとなる。さらに、通信を開始するには彼にコンピューターへのアクセスを与えなければならない。プレンティスは断腸の思いでヴォイトを正式にゴールド スター捜査に参加させることにした。
エピソード5:陰謀 vs. 理論
ゴールドスターの2人、ダミアンとジェイドは再会して喜び合い、仲間の2人の行方不明と3人目の死を嘆く。
ヴォイトはダミアンとの連絡を待つ間、BAU と彼らがプログラムについて知っていることを話し合う。彼らは陰謀説を信じているかもしれないが、彼らを作った陰謀は確かに現実であり、彼らはプログラムを作った実体については知らないが、民間軍事グループが虐待の被害者を探し出し、彼らをマインドコントロールして殺人者に仕立て上げたことだけは知っている、と言う。
ヴォイトとダミアンは秘密裏に「ノース スター」を探す計画を立てた後、直接会う約束をする。BAU は彼らの会合に立ち会おうとするが、爆弾を巻き付けた男が登場し、その解除に手間取る。BAUは結局ダミアンを見つけることができなかったが、ダミアンは密かにヴォイトが乗る護送車の中で会い、ノース スターを見つける方法を話し合う。
一方、仕組まれたプレンティスの逮捕は世間に漏れる。彼女は辞任する前の最後の 24 時間に、グリーンにギャリティを探し出して情報源を尋ねさせる。ギャリティはプレンティスが自分を見つけるために法律を破ったことに嫌悪感を抱き、話を拒否するが「テレサが困っている」という警告は伝える。グリーンはそれを理解しているようだ。ゴールド スターの調査で法の境界を破ったことを恥じ、プレンティスはロッシの前で泣き崩れる。ロッシは彼女に代わって捜査を引き継ぐ。
エピソード6:メッセージ・イン・ア・ボトル
グリーンは、ガルシアと出会う前の恋人だったテレサという女性を FBI に招待する。アルベスとテレサの恋の芽生えなど、全員の間には非常に緊張した雰囲気があったが、結局、誰かが彼女をストーカーしており、ゴールド スターの作戦を暴露したことへの報復としてグリーンに責任を負わせようとしていることを突き止める。彼らはガスパーに話をさせようとするが、彼は何も明かさない。協力しなければテレサの命を奪うとガスパーが脅迫すると、グリーンは FBI に囮捜査を仕掛け、彼を逮捕させる。
JJ は、ガルシアのアパートでハイになっているプレンティスのもとを訪れ、率直に話をする。プレンティスは、告訴が取り下げられた後も仕事で受ける苦痛のせいで辞めようかと考えている。JJ は、なぜプレンティスがダーク ウェブ サイトのことを彼女に話さなかったのかと疑問に思う。一緒にハイになった後、二人は友情をどれほど大切に思っているかに気づき、今後も一緒に仕事をすることに合意する。
一方、ロッシは自分の内なる悪魔と対峙することができない。過去にトラウマに対処するために受刑者のところに直接行ったことを思い出し、今回も直接ヴォイトのもとへ向かう。オフカメラで自分がシカリウスであることを告白させて決着をつけた後、ヴォイトはロッシが彼と BAU が間接的にゴールドスターを作ったかもしれないことに気づくのを助ける。
ロッシは全員を召集し、BAU を立ち上げたころに彼らが封印した古い論文、具体的には子供たちを連続殺人犯にする手法についての論文の存在を明かし、ゴールドスタープログラムを始めた者が誰であれ、この論文を手に入れたのであろうことを説明する。BAU は恐ろしいことに、彼ら自身が「ノーススター」であることに気づく。
エピソード7:ピラニア
JJとアルベスは、妻が出産中に亡くなったにもかかわらず自分には家族がいると錯覚し、妻に精子を提供した精子提供者を殺害するようになった男の事件に取り組む。男は精子提供者を強姦犯と見なして報復していた。
その間に、チームの残りのメンバーはゴールドスターについて話し合い、ガスパーが捕らえられて以来口を閉ざしていることを嘆く。論文とプログラムはエピジェネティクス、特に共感を無効にする能力に関係するものであることから、プレンティスはBAU共同創設者であるジェイソン・ギデオンの元妻で生物心理学者のジル・ギデオンがそれを帳簿から消したかもしれないと考え、彼女と話すことを提案する。ロッシは理由も明かさず反対する。
プレンティスはとにかくジルに会いに行くことにし、後に彼女がギデオンと結婚する前に彼を捨て、2人がそのドラマに対処できていないことを知る。ジルはFBIと再び関わることに消極的だったが、ゴールドスターがもたらす脅威を感じ取り、協力することに同意する。ロッシは彼女を見て大いにショックを受ける。
一方ヴォイトは、司法取引が保証されたことについて、悪徳弁護士のヴィンセント・オルロフと話し合う。ヴォイトはオルロフに、遠くに埋めたフットロッカーを取ってきてダミアンに渡すよう命じる。ヴォイトはオルロフにそれを開けないように指示するが、オルロフは開けてしまう。
エピソード8:ノーススター
ジルとロッシは再会した途端に激しい口論となる。プレンティスは彼らが実際にデートしたことは一度もなかったことを知る。むしろジェイソン・ギデオンが強引に関係を断ったときに、彼らはお互いを支え合っていたのだ。ロッシはギデオンが彼女にふさわしくないと思っていたが、彼女とジェイソンが別れる頃にはロッシはすでに2番目の妻と出会っていた。
ジルは、自分がその論文を公開した張本人であり、精神病質者を助長するのではなく、阻止する手段としてそれを利用するつもりだったと告白する。しかし自分が作った施設が連続殺人犯を育てるために使われたと知り、ジルはショックを受ける。
ジルは一緒に働いた人々の名前のリストを提出するが、全員が死亡し、プログラムに関する物理的な記録はすべて失われていた。ジルは施設に関係するすべてのものの中で唯一の生存者となり、つまり彼女がゴールドスターの次のターゲットとなる。ロッシは強い恐怖を抱く。
一方、ジェイドはダミアンの信念と、彼らが本当に「ノース スター」を止められるのかを疑い始める。オルロフはジェイドとダミアンに GPS と南京錠の付いた容器が入ったケースを手渡すが、ジェイドはその内容に失望し、彼に立ち去るように命じる。ウィルソンはオルロフを追跡する手助けをグリーンに依頼し、彼がシカリウス ネットワークでヴォイトが話した多くの仲間の 1 人であることを知る。彼らは彼を逮捕することはできないが、彼が立ち去る前にヴォイトに協力することについて警告する。
ジルとロッシは、彼女の家に保管されていた施設に関する匿名の事件ファイルを調べ、ダミアンに関するファイルを見つける。そしてカルト信者の小児性愛者がこのプログラムを本格的に始めたに違いないと推測する。ジルは最終的にロッシにキスをし、彼を驚かせ、家から追い出す。これはジルが彼を安全に追い出すことを目的とした行為だった。
彼女はその後、ギデオンが亡くなった山小屋にダミアンを誘導し、そこを「北極星」と呼び、彼を救おうとした養父を殺すよう命じられたときから、彼が人生ずっと嘘に騙されてきたことを説明する。取り乱したダミアンは最終的に降伏することに同意するが、その後、家から出たところをジェイドに狙撃されて殺される。ジェイドはその場から逃げ出し、最愛のダミアンを殺したことを嘆き、叫び声を上げて泣き崩れる。
エピソード9:星条旗
ジェイドは仲間のゴールドスターであるダナと再会し、職質してきた警察官を負傷させた上に目をくり抜き、命は助けるのでFBIにメッセージを伝えるよう命じる。ジェイドのメッセージはその後病院に収容された警察官の口からロッシとルイスに「家に帰って平和に暮らしたいが、FBIに追いかけられたら報復するつもりだ」と伝えられる。
ジルがダミアンの死を自分のせいだと責め続ける中、ガルシアは被害者の財務記録を精査してアイーダという民間警備会社による取引を発見する。グリーンが会社を見つけるとフランク・チャーチという名の社長が任意出頭してくるが、公には何も認めない。ウィルソンはその聴取を途中で中止させ、マディソン局長がずっとBAUが敵の思う壺に陥るのをやめさせようとしていたことを明かす。彼らが白書を発見し、プレンティスが逮捕されたことで、彼らは暗殺者の育成者だと世間に思われてしまった。
さらにヴォイトが提供した最後の殺害キットは陰謀の掲示板だったことが判明し、ジェイドとダナはヴォイトの事件のおかげでそれを見つけ、BAUが最後の標的だと特定した。
ジェイドとダナはアイーダの訓練基地に戻り、チャーチと会う。ジェイドがダミアンを殺したのは育成が成功した証拠だと考えたチャーチは、優しい言葉でジェイドを退出させ、その後ダナを静かに殺害する。
若い新兵の少女と話しているうちに、ジェイドはチャーチが自分たちや兵士たちに嘘を吹き込み、自分や他の全員が受けた虐待を是認していたことに気づく。基地の職員はジェイドを黙らせようと暴行するが、彼女は職員たちを殺害し、他の子供の新兵たちに逃げ出すよう促す。
ジルはチャーチが血でやり直したいのではないかと疑い、BAU は新人の詳細と彼女が拘束されている場所を知る。ウィルソンは基地の令状取得に協力するが、BAUが到着すると職員は令状に従わず、発砲すると脅す。チャーチは彼らに立ち去るよう命じ、通行を許可する。
建物内の複数個所に爆発物を仕掛けたのち、新兵の子供たちが全員脱走したことを確認したジェイドは、一人涙しながら起爆スイッチを押す。
エピソード10:セーブ・ザ・チルドレン
爆発の余波の中、BAUの面々は生き残り、ジェイドが脱出させた子供たちの救出に成功する。しかしジェイドは最後のゴールド スターの助けを借りて、チャーチと共にプレンティスを連れ去る。最後のゴールド スターはダグラス・ベイリーの弟ピーターだった。ピーターは兄の死の復讐を求めており、プレンティスが自分の殺害を命じたと信じていた。ジェイドはチャーチを殺し、プレンティスに真実を話すよう要求するが、ピーターは信じない。
BAU は不本意ながらも再びヴォイトに彼らの居場所を突き止める手助けを求めた。彼はピーターがディープフェイクされた兄のビデオを受け取った経緯を語り、アイーダの誰かがそれを送ったのではないかと疑い、そこに埋め込まれた位置情報を使って彼らの居場所を突き止めた。
一方 JJ は、ダーク ウェブ サイトにあるディープフェイク ポルノはヴォイトが妻シドニーに内緒で密かに録画したシドニーのビデオをもとに作られたことを突き止める。そしてヴォイトはそれを妻には決して知られたくないことであり、彼の弱点になりうることを知る。
BAU は建物に到着するが、罠が仕掛けられていると疑う。ガルシアは部屋のプロジェクターをハッキングし、尋問室でベイリーを撃ったことを認めるヴォイトのビデオを再生する。ピーターとジェイドはようやく騙されていたことに気づき、引き下がる。その夜遅く、マディソンはプレンティスに近づき、ゴールドスターズが服役する終身刑は彼らの状況を考えると不公平であり、無慈悲なヴォイトはわずか 5 年で釈放されるだろうと告げる。
ピーターとジェイドの捜索を手助けした報酬としてヴォイトは一般囚人棟に移送されるが、彼が誰であるかを知った他の囚人たちは彼を攻撃する。
※ピーターも口にする「ディープステート」とは米国で存在が囁かれている”国家内部の国家” ”影の政府” ”闇の政府” ”地面下の政府”のこと。表面上の政府と金融・産業界の権力者たちとが協力して国家を動かす”秘密のネットワーク”で、ドナルド・トランプも敵勢力の総称としてこの呼称を用いた。米国民の約半数がディープステートの存在を信じているという統計もある。
感想
エピソード1でFBI長官レイ・マディソンが登場しますが、演じているのがクラーク・グレッグなので『エージェント・オブ・シールズ』のコールソンにしか見えません。出てきた瞬間に画面がSFムードになるのはさすがだと思います。マディソン長官は半分悪役かと思っていましたが、実はBAU思いの良い上司だったので後味すっきりです。
今回のシーズンではゴールドスターの設定がわかりにくく、流し鑑賞では私の頭には入ってきませんでした。ゴールド スター プログラムの目的は子どもを虐待して洗脳し、命令に対して絶対服従する殺人兵器を作り出すことですが、かわいそうな子どもたちはスチュアートハウスなどの施設で虐待を受けたのちに、施設閉鎖後にはいかにも”虐待から救い出してやった”的な請負業者フランク・チャーチに引き取られました。でもすべてはプログラムの一環であり、結局はグルだったという卑劣なシステム・・・という理解でいいのかな。しかもチャーチは失敗作と判断したゴールドスターズをストライクチームに始末させようとしていた、と。ヴォイドが可愛く見えるほど、チャーチは最悪の黒幕でした。
ゴールドスタープログラムの犠牲者であるピーターとジェイドは終身刑になりましたが、今後のシーズンで何らかの形で放免されて活躍の場を与えられてもいいかなと感じます。
どうにもこうにも魅力が感じられないシカリウスことエリアス・ヴォイトがようやく痛い目を見た(?)ことはカタルシスでした。どうなったのかはわかりませんが、シーズン3にまた出てきたりするのは正直勘弁してほしい・・・。