朝鮮の歴史を語る上で欠かせないのが27人の歴代国王。名君と讃えられ続ける王もいれば、暗君・暴君としてその名を抹消された王もいます。
朝鮮の国王を扱った韓国映画を紹介します。王のイメージを覆す異色の作品も・・・。
もくじ
『私は王である』(2013)
稀代の賢君と謳われた第4代王・世宗(セジョン)の忠寧(チュンニョン)大君時代の物語で、世子が自分とそっくりな顔を持つ奴婢と入れ替わる韓国版「王子と乞食」。
賢い王子として描かれることが多い世子を、重圧に負けて宮廷から逃げ出した”気弱なへたれ”として描いた異色作です。
韓国映画『私は王である!』をU-NEXTで観た
世宗大王が世子だった頃、瓜二つの奴婢と立場が入れ替わり、民に紛れて生活する姿を描くコメディ
民の生活を知った世子は、その悲惨さに心を痛め、救うべきだと、王としての自覚に目覚めていく
その姿を見て、リーダーは民の生活を知るべきだと強く感じた pic.twitter.com/dfmjRAYboV— toe@とにかく映画が好きなんです (@pharmacy_toe) October 7, 2020
忠寧大君を演じたのはドラマ『キングダム』シリーズでも知られるチュ・ジフン。コミカル・シリアスの緩急のある演技で、王子と奴婢の二役を見事に演じ分けています。
U-NEXTで視聴できます。
※2022年2月時点。詳細は公式サイトへ。
『世宗大王 星を追う者たち』(2020)
水時計や天体観測機器などを発明した朝鮮時代の天才科学者チャン・ヨンシルと、時の国王・世宗とのブロマンスを描いた『世宗大王 星を追う者たち』。
奴婢のチャン・ヨンシルを科学者として武官に任命した世宗。明の属国という現状を打破すべくハングル文字の創製に尽力する世宗と、新たな発明品を次々生み出すヨンシルは意気投合し、絆を深めていく。しかし明国の顔色をうかがう家臣たちはそれを快く思わず・・・。
男が男のケアをするところを見たければ「世宗大王 星を追う者たち」を見なさい pic.twitter.com/IVUIdg417T
— ⬛️◾️▪️黒服27号▪️◾️⬛️ (@kurohuku27) October 19, 2020
世宗役は人気ドラマ『根の深い木 -世宗大王の誓い-』でも世宗を演じているハン・ソッキュ。チャン・ヨンシル役は『シュリ』『オールドボーイ』などでも知られる名優チェ・ミンシク。
U-NEXTで視聴できます。
※2022年2月時点。詳細は公式サイトへ。
『王になった男』(2012)
イ・ビョンホン初の時代劇にして、韓国映画の興行収入歴代3位を記録した大ヒット作品『王になった男』。第15代王・光海君と瓜二つの容姿を持っていたがために、ある日突然影武者としての生活を強いられた男の数奇な運命を描いたフュージョン時代劇です。
暗殺の危険に怯えるあまり狂気に走った暴君に代わり、王のふりをすることを強要された道化師ハソンは、王宮での暮らしに慣れていくうちに政治の在り方に疑問を抱くようになる。やがて彼は自らの意志で発言するようになり・・・。
2019年にはヨ・ジング主演でドラマ化されています。
マグ7でビョンホン可愛いフィーバーのビッグウェーブ来てるけど、「王になった男」はレコメンされてる?王様とその影武者の一人二役を演じたビョンホンが「キュートなの?セクシーなの?どっちが好きなの?」って感じですげぇ可愛いし、突然影武者になった貧しい民が王よりも王らしくなる良い話だよ。 pic.twitter.com/iQ3i1FeVTX
— Lil ゲロ子 (@gerocooooo) February 19, 2017
Amazonプライム:韓国ドラマ・エンタメ Channel Kで視聴できます。
※2022年2月時点。詳細は公式サイトへ。
『王の願い ハングルの始まり』(2019)
名君世宗がハングル文字を創製するまでの苦難に満ちた道のりを描いた意欲作。『パラサイト 半地下の家族』で国際的に知られるようになったソン・ガンホが独特の存在感を出しています。
共演はソン・ガンホと『グエムル -漢江の怪物-』で兄弟役を演じた演技派俳優パク・ヘイル。
『王の願い ハングルの始まり』
ソン・ガンホが世宗大王を演じるハングル創製秘話。
仏典中の梵字を手がかりに、口唇の形を文字類型へと落とし込む試行錯誤が、儒教vs仏教の対立や下級身分の仏僧信眉(パク・ヘイル)と王との信頼醸成、漢字の使用自体が明の抑圧を表す朝鮮王宮の描写を伴い胸熱至極。 pic.twitter.com/YkT5G1mJCI
— pherim⚓ (@pherim) June 24, 2021
U-NEXTでポイント視聴、Amazonプライムでレンタルできます。
※2022年2月時点。詳細は公式サイトへ。
『王の運命(さだめ)―歴史を変えた八日間―』(2015)
王朝史上最も凄惨な事件として知られる”米びつ事件”を、可能な限り史実に忠実に描いた問題作。第21代王・英祖によって米櫃に閉じ込められた思悼世子(サドセジャ)が餓死するまでの8日間を追いながら、そこに至るまでの経緯や父子の確執、世孫であるサンへのそれぞれの想い、そして父王の本心が明らかになっていきます。
英祖をソン・ガンホ、思悼世子をユ・アインが演じるほか、サドの妻役でムン・グニョン、正祖役でソ・ジソブなど豪華キャストが出演しているのにも注目です。
今日より公開「王の運命(さだめ)~歴史を変えた八日間~」“米びつ事件”がテーマ。父と息子である前に“王と王位継承者”でなくてはならなかった二人。思悼世子役のユ・アインさん、映画の神が降りたなと感じた演技。必見後悔無し。#王の運命 pic.twitter.com/td8og4E5Tx
— (@alohakyoko) June 4, 2016
U-NEXT、Amazonプライムで視聴できます。
※2022年2月時点。詳細は公式サイトへ。
『王の涙ーイ・サンの決断ー』(2014)
思悼世子の息子イ・サンが暗殺未遂事件を乗り越えて第22代王・正祖(チョンジョ)になるまでを描いた『王の涙ーイ・サンの決断ー』。演じるのは『シークレットガーデン』『愛の不時着』等で人気のヒョンビン。
『賢い医師生活』でも人気のチョ・ジョンソクが刺客・ウルスとして派手なアクションを見せている他、『屋根部屋のプリンス』『ある春の夜に』などで活躍しているハン・ジミンが貞純王后を演じています。
『王の涙 ーイ・サンの決断ー』
名君イ・サン暗殺未遂事件に至る24時間を描く歴史ドラマ。
笑いの要素一切ナシで始終重苦しく緊張感が続くが、アクションの映像も美しく、歴史の裏側のフィクション部分にも(残酷だが)引き込まれる。#さとうが韓国映画 98 pic.twitter.com/3k3466SUEl
— さとう (@ayu_k_movie) December 3, 2019
U-NEXT、Amazonプライムで視聴できます。
※2022年2月時点。詳細は公式サイトへ。