もう一度観たくなる『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』の解説・疑問・深読み・イースターエッグなど

2018年に公開された『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』は、マーベル映画で初めて世界興行収入が20億ドルを突破した作品で、『アバター』『タイタニック』『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に次ぐ大ヒットを記録しました。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)と呼ばれる一連のマーベル作品群の入門編としても最適な『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』。本記事では作品の解説と、疑問点の掘り下げ、深読みなどを通して、マーベル作品をより楽しむための情報を紹介していきます。

スポンサーリンク

 


『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』の冒頭の状況は?

映画の冒頭でいきなり絶体絶命の状況にあるソー、ロキ、ヘイムダル、そしてなぜか一緒にいるハルク。彼らはどのような理由でサノスたちに襲われているのでしょうか。

これはマイティ・ソーの第3作目『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)を観ていない人には理解しづらい状況です。

ラグナロクにより崩壊したアスガルドから、多数のアスガルド人たちとともに大型宇宙船ステイツマンで脱出し、地球へと向かっていたソーの一行。その宇宙船がサノスの一行に襲われ、壊滅状態になったのが冒頭のシーン。

サノスが宇宙船を襲った目的は、本映画で描かれている通り、ロキがアスガルドから持ち出した四次元キューブを奪うため。四次元キューブには青色のインフィニティ・ストーンである”スペース・ストーン”が入っています。

ヘイムダルとロキが殺され、瀕死のソーを乗せた宇宙船は大爆発。ファンにとってはこの上なくショッキングなスタートです。

ソーが片目である理由は?

本作では冒頭から登場するマイティ・ソーは短髪で片目。以前のイメージと違う、と感じる人もいるかもしれません。

彼がそのような風貌になった理由は『マイティ・ソー バトルロイヤル』で惑星サカールのグラディエーターとなった際に髪を切られ、その後アスガルドでのヘラとの死闘で右目を潰されました。

サノスの持っていた最初の石は何?

最強最悪の敵・サノスは『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』が初登場ではなく、『アベンジャーズ』(2012)や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)にも黒幕としてちょっとだけ登場しています。

サノスの目的は宇宙の均衡を保つために全生命体の半数を消し去ること。その大義名分のために全てを犠牲にしてインフィニティ・ストーンを捜し求めています。

本作品に登場するサノスが左腕に付けているインフィニティ・ガントレットには、最初から紫色のインフィニティ・ストーンが1つ付いています。これは”パワー・ストーン”と呼ばれているもので、あらゆるものを破壊する力を持つ石です。映画の中でソーが説明しているように、一週間前にサノスがノヴァ軍を全滅させて手にしました。

パワーストーンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に登場した石で、映画のラストでノバ軍警察のリーダーであるイラニ・ラエルによって保管庫に収納されていました。

ハルクはなぜサンクタム・サンクトラムに飛ばされたか

ヘイムダルは最後の力を振り絞り、宇宙船内からハルクを地球へ転送。ハルクが飛ばされた場所はニューヨークにあるサンクタム・サンクトラム。そこにはドクター・ストレンジとウォンがいました。

ストレンジとソーは『マイティ・ソー バトルロイヤル』にてサンクタム・サンクトラムで顔合わせをしていますが、ストレンジがインフィニティ・ストーンの1つ、緑色のタイム・ストーンを守っていることをソーは知りません。でも9つの世界の”監視者”であるヘイムダルはその立場上、タイムストーンがストレンジの手で守られていることも知っていたと思われます。

サノスがタイムストーンを狙っていることをストレンジに知らせる目的もあって、ハルクをストレンジのもとへ送ったと考えられます。

ちなみに『ドクター・ストレンジ』(2016)のラストの時点では、タイムストーンはストレンジの手でカマー・タージの書庫に戻されています。

トニーがストレンジに言った皮肉の意味は?

トニー・スタークとドクター・ストレンジはそりが合わず、ストレンジに対してトニーは「風船で動物を作ることか?」という謎の皮肉を投げかけます。

これはドクター・ストレンジがテレビのトークショーに出演した時、子供にバルーンアートを披露していたことを茶化したものです。

トニーとストレンジはこの時が初対面なのかどうかはわかりませんが、以前からお互いを意識しあっていた様子はうかがえます。

ロケットはなぜ義眼を持っていたのか

ニダベリアに到着する直前、片目のソーに「サノスを倒すには目が2つ要るだろう」と義眼を渡すロケット。コントラクシアでの賭けで手に入れたものだと説明していますが、ロケットが義眼や義足にこだわる描写が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2』にも登場します。

ソーがはめた義眼は瞳がオレンジ色だったため、これ以降ずっとオッドアイ(左右で瞳の色が異なること)になります。

ロケットは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ではロナン軍からザンダー星を守るための戦いに出陣する前に「あいつの義眼が必要だ」とラヴェジャーズの一人、ヴォーカーを指差しています。この時の義眼の瞳はオレンジ色ではなく青色なので、ソーに渡した義眼ではないようです。となるとコントラクシアで手に入れたというくだりは、まだ未出のエピソードということになります。

ロケットが義眼や義足にこだわる理由は明らかではありませんが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』では彼自身が自分の意に反した改造を施されてアライグマの姿にされたことを匂わせる台詞があるので、自身の生い立ちに関係がある可能性もありますが、原作コミックのロケットは他人の不幸を面白がる毒舌家でもあり、単に相手が困ることをしたいだけなのかもしれません。

エーテルはなぜコレクターのもとにあったのか

赤色の石・エーテル(リアリティ・ストーン)は惑星ノーウェアに住む蒐集家・コレクターのもとにありましたが、これもサノスが奪い去りました。

エーテルは『マイティソー/ダークワールド』においてジェーン・フォスターの身体に吸収された経緯があり、『ダークワールド』のラストではアスガルドにありました。

しかしアスガルドでインフィニティストーンを2つ保管することが危険だと考えたヴォルスタッグとシフが、辺境の惑星ノーウェアに住むタニリーア・ティヴァン、通称”コレクター”のもとへエーテルを持ち込みます。

このシーンは『ダークワールド』のエンドクレジットで流れるため、見逃した人もいるかもしれません。

安全に保管することを約束したコレクターは最後に「あと5つ」と呟くことから、6つ全てを集めようとしている様子がうかがえます。

ヴォーミアの案内人は誰?

惑星ヴォーミアで黄色いインフィニティストーン(ソウル・ストーン)への案内人(ストーン・キーパー)をしていた赤いガイコツ顔の男の正体はレッド・スカルです。

レッドスカルは『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)のヴィラン。物語のラストで4次元キューブ(スペース・ストーン)をつかんだことにより異世界へ飛ばされました。その際に転送された先がヴォーミアだったのかもしれませんが、詳細は不明です。

ガモーラが味わう絶望

サノスの野望を阻止するためにソウルストーンのありかを隠していたガモーラ。もしも自分がサノスに捕まった時は自分を殺して欲しいとクィルに頼んでいます。命に替えても秘密を守ろうとしたガモーラ。しかしその願いは、サノスが手にしたリアリティ・ストーンの力によって打ち砕かれます。

ネビュラを人質に取られ、やむなくソウルストーンのありかをサノスに教えたガモーラ。サノスとともにヴォーミアを訪れます。

レッドスカルから「ソウルストーンは愛する人の魂と引き換え」と聞いたガモーラは、サノスに「あなたは誰も愛していないから石を手に入れることはできない」と歓喜しますが、次の瞬間、涙を流すサノスの顔を見て全てを悟ります。

長い間憎み続けてきたサノスにとって、ガモーラは最愛の存在であったこと。そしてそれ故にサノスは石を手にすることができるのだということを・・・。

こうして命を落とすことになるガモーラですが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバー、とりわけ彼女を愛するクィルにとって重要な存在である彼女の死は、にわかには受け入れがたいものがあります。

ストレンジがサノスに石を渡す理由は?

トニー・スタークの命と引き換えにタイムストーンをサノスに渡したドクター・ストレンジ。彼が事前に見た1400万605通りの未来のうち、自分たちがサノスに勝利したビジョンはたった1つ。

ストレンジは諦めたわけではなく、その1つしかないビジョンを実現するべく、トニーの命を救い、石をサノスに渡しました。

結果、石を6つ揃えたサノスの指パッチン(ザ・デシメーション)によって、最終的にストレンジ自身も消えてしまうのですが、これすらもストレンジにとってはサノスを倒すのに必要なプロセスだったと考えられます。

かなりの賭けだったのか、未来がわかっていたのかは不明・・・。

まとめ

以上、『アベンジャーズ /インフィニティ・ウォー』の解説と、疑問点の掘り下げ、深読み情報の紹介でした。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は作品が増えるにつれ、それぞれの関連性がより複雑になってきています。世界観をすべて把握するためには、全作品を観ることはもちろんですが、キャラクターや出来事の関連性や時系列を追いながら何度も鑑賞し直すことが必要かもしれません。

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の公開順

各作品の公開順は次のとおり。(アメリカでの公開月の順)

1.『アイアンマン』(2008.04)
2.『インクレディブル・ハルク』(2008.06)
3.『アイアンマン2』(2010.04)
4.『マイティ・ソー』(2011.05)
5.『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011.07)
6.『アベンジャーズ』(2012.05)
7.『アイアンマン3』(2013.04)
8.『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013.10)
9.『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014.03)
10.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014.07)
11.『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015.05)
12.『アントマン』(2015.06)
13.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016.05)
14.『ドクター・ストレンジ』(2016.11)
15.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017.05)
16.『スパイダーマン:ホームカミング』(2017.07)
17.『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017.11)
18.『ブラックパンサー』(2018.02)
19.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018.04)
20.『アントマン&ワスプ』(2018.07)
21.『キャプテン・マーベル』(2019.03)
22.『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019.04)
23.『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019.07)
スポンサーリンク

 


 


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする